能登半島地震を受けて津波の観測体制を強化するため、気象庁は3月26日にも、新潟県上越市の直江津港と佐渡市の小木港に、簡易型の津波観測装置を設置する。21日に発表した。直江津港には水圧で波の高さを測る巨大津波計と潮位計、小木港には巨大津波計のみをそれぞれ取り付ける。設置期間は未定。

 県内の津波観測点は新潟市、柏崎市、粟島浦村、佐渡市鷲崎の4カ所で、県議会で増設を求める声が上がっていた。能登半島地震では、各観測点の津波の高さは31〜37センチだったが、上越市では内陸をさかのぼった高さを示す遡上(そじょう)高が5・8メートル(推定値)に及んだ。

 気象庁は「直江津と小木に観測装置を置くことで、より安...

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