
能登半島地震による液状化被害の調査結果を説明する新潟大の卜部厚志教授=4月15日、新潟市西区
新潟大災害・復興科学研究所の卜部厚志教授(地質学)は4月15日、能登半島地震による液状化被害の調査結果を公表し、新潟市西区では液状化が地下2メートル前後の比較的浅い層にとどまっていたと明らかにした。住宅地の街区単位で地下水位を2〜3メートル下げるなどの対策をすれば、液状化を防ぐ効果が見込めるとした。
調査は3月、被害の大きかった寺尾地区の砂丘斜面末端部と低地部、黒埼地区の信濃川旧河道など西区の計約60カ所で実施。地盤の固さを測定したほか、ボーリングで土壌を採取した。
卜部教授によると多くの調査地点で、地下水は地表から1メートル前後の深さにあり、液状化は地下1〜3メートルでみられた。水はけの良...
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