新潟県の魚沼基幹病院(南魚沼市)と燕労災病院(燕市)の県立2病院を指定管理者として運営する県地域医療推進機構は5月28日、新潟市中央区で理事会を開き、両病院の2023年度決算を公表した。両病院とも、本業の収入を示す病院事業収益は前年度比で増加したが、新型コロナウイルス対策の国の補助金が大幅に減ったことなどが響き、純損益はいずれも4年ぶりの赤字となった。

 魚沼基幹病院の純損益は3億4600万円の赤字で、最終黒字だった前年度から4億7100万円のマイナスとなった。入院収益の増加に力を入れたものの、国からの新型ウイルス対策交付金が前年度比8億400万円減の2億900万円となった影響をカバーできなか...

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