
人生100年時代。定年退職などの後、どう生きるか。再就職、地域の活動、趣味。多くの選択肢がある中で、全国的には起業を選ぶシニアも少なくないという。
新潟県は、法人全体に占める新設法人の割合(新設法人率)が毎年、全国最低クラス。県民の起業マインドが低いとされる。
シニアの起業事情はどうなっているのか興味が湧いた。取材を進めると、Uターンしてカフェを開いた女性、介護リフォーム会社を設立した男性、砂場清掃会社をつくった男性がいた。
経験が豊富でも起業にはリスクが伴う。高齢になってからなぜ起業という道を選んだのか。「若い頃からの夢を実現させたかった」「得意分野を生かしたい」。起業に生きがいを感じるシ...
残り3331文字(全文:3631文字)