能登半島地震による新潟県内の農林水産関係の被害が5月末時点で25市町村で確認され、被害額は36億3千万円に上ったと、県が6月14日、発表した。農地や関係設備の被害額は5月上旬に約20億円と公表されていたが、漁港や林道などの被害が新たに加わった。調査は継続中で、さらに変動する可能性がある。

 農地や関係設備の被害は新潟市や柏崎市など21市町村で確認され、被害額は22億7800万円だった。5月上旬の公表以降、糸魚川市や上越市を中心に水田の畦畔(けいはん)崩落などの被害が新たに見つかった。

 漁港では上越市や佐渡市などの県管理の7漁港で港内道路のひび割れや揺れによる岸壁の沈下といった被害が確認された。...

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