市場の公平性、公正性を守るべき証券会社が自らの役割を放棄し、投資家を裏切る不正に手を染めていた。極めて罪深いと言わざるを得ない。
信頼という土台が不完全では市場のシステムはゆがむ。検察は徹底的に捜査し、全容を解明してもらいたい。
SMBC日興証券の幹部による金融商品取引法違反(相場操縦)事件が起きた。
東京地検特捜部は既に逮捕していた4人を含む5人と法人としての同社を起訴。新たに同社副社長を逮捕した。
「市場の門番」である証券会社が法人としても罪を問われる異例の展開となっている。
事件は、立会時間外に大株主からまとまった株を買い、投資家に転売する「ブロックオファー」取引を巡って起きた。
起訴...
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