【2022/03/23】
新潟県の魚沼、上越両地域をつなぐ第三セクター鉄道「北越急行ほくほく線」が22日、1997年の開業から25年を迎えた。ルート選定や難工事、国鉄の経営悪化による建設中断といった紆余(うよ)曲折を経て開通。首都圏と北陸を結ぶ大動脈としての役割を果たしてきたが、2015年の北陸新幹線開業により、その地位は20年足らずで失われた。政治に翻弄(ほんろう)され続けた鉄路の歴史をたどる。
22日午前9時半すぎ、ほくほく線の「超快速スノーラビット」が十日町駅(新潟県十日町市)に到着した。
北陸新幹線が開業するまで9両編成の特急「はくたか」が停車していた十日町駅のホームは、全長約200メ...
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