パリ五輪代表選考会を兼ねた「第108回日本陸上選手権」(日本陸連主催)が6月27日、新潟市中央区のデンカビッグスワンスタジアムで開幕した。新潟県での開催は2020年以来、3回目。パリ五輪の切符を懸け、新潟に集結したアスリートが全力プレーを見せた。
新潟県勢では、男子ハンマー投げの中川達斗(サトウ食品新潟アルビレックスRC)が72メートル71を記録し、初優勝。女子ハンマー投げはエパサカテレサ(新潟医福大)が62メートル06で5位に入り、地元の声援を受けて好スタートを切った。
女子1500メートル予選では、東京五輪で8位入賞した田中希実(ニューバランス)が登場。中盤で先頭に立つとスピードに乗ったままゴールし、決勝進出。観客から拍手を浴びた。
地元の東京学館高3年で陸上に取り組む女子生徒(17)は「田中選手のスパート、(女子100メートルの)君嶋愛梨沙選手の独走にびっくりした。レベルが違いすぎる」と話した。
男子3000メートル障害は昨年の世界選手権代表の青木涼真(ホンダ)が8分24秒21で初優勝した。女子走り高跳びは高橋渚(センコー)が1メートル87で3連覇した。
大会は6月30日まで。
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