多くの客でにぎわうおにぎり専門店「ぼんご」。店先には雨の中でも30人以上の列ができていた=東京都豊島区
多くの客でにぎわうおにぎり専門店「ぼんご」。店先には雨の中でも30人以上の列ができていた=東京都豊島区

 長年減少してきた主食用米の需要が足元で持ち直しているとの指摘が流通業者などから上がっている。おにぎり人気や外国人旅行客の増加などが理由だ。もし需要が増加に転じれば、全国一の生産量を誇る新潟県にとっては朗報だが、懐疑的な見方も多く、県は生産者に需要を慎重に見極めるよう呼びかけている。(東京支社・貝瀬拓弥、報道部・山本司)

 「需要、増えていると思います」。コメ卸でつくる全国米穀販売事業共済協同組合(全米販)の山﨑元裕理事長は6月12日、都内の記者会見で言い切った。

 大手コメ卸ヤマタネ(東京)を経営する山﨑氏は、おにぎり店の活況や外国人旅行客向けの外食需要の増加を背景に挙げた。さらに学校で米飯給食...

残り932文字(全文:1232文字)