スクーター型の機械を使って土に溝を付ける作業=長岡市大川戸
スクーター型の機械を使って土に溝を付ける作業=長岡市大川戸

 猛暑や渇水によるコメの品質低下を防ぐため、新潟県長岡市の農家では、田んぼの水を一時的に抜く「中干し」と、田んぼに水路を掘る「溝切り」の作業を進めている。特に2023年は猛暑で等級が低下したことから、良いコメが育つように願い、念入りに作業を行っている。

 中干しは、田植えから約1カ月後に一時的に水を抜き、稲が成長し過ぎないようにするのが目的。溝切りは、水を抜いた土に水路となる溝を掘る作業で、水が必要になった時に速やかに水が入るようにする。

 近年は猛暑や異常気象が続いており、水を効率良く行き渡らせるために、中干しと溝切りの重要性が高まっているという。JAえちご中越(長岡市)は、水の確保が難しい山間...

残り578文字(全文:878文字)