
世界文化遺産1975年に発効した世界遺産条約に基づき、歴史的建造物や遺跡を対象にユネスコが人類共通の財産として登録する。国内では姫路城などが登録されている。世界遺産にはほかに、貴重な生態系などの自然遺産と、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産がある。登録の可否は世界遺産委員会が決める。登録を目指す「佐渡島(さど)の金山「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の二つの鉱山遺跡で構成。17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。金の採取から精錬までを手工業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的に例が少ないとされる。」を巡り、構成資産周辺の景観を保全する「緩衝地帯」を相川沖に拡張するため、佐渡市が手続きを進めていた市景観計画の変更が7月12日、決まった。12日開かれた市景観審議会で、開発などを規制する「特別区域」を沖合に大幅に拡張する変更案が認められた。
- 「佐渡島の金山」の世界遺産登録目指し…新潟佐渡市が景観計画変更へ
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世界遺産目指す新潟「佐渡島の金山」に「情報照会」勧告、ユネスコ諮問機関「イコモス」が補足説明要求 登録可否は7月の世界遺産委員会で判断
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関・国際記念物遺跡会議(イコモス)1965年に設立した国際非政府間組織(NGO)。文化財の保存、修復、再生などを行う。ICOMOS(イコモス)は「International Council on Monuments and Sites」の略語。ユネスコ世界遺産委員会の諮問機関として、文化遺産に関する推薦資産の現地調査を担う。その内容を踏まえ、世界遺産委員会に対して評価結果を勧告する。勧告は「記載」(世界遺産一覧表に記載するもの)、「情報照会」(追加情報の提出を求めた上で次回以降に再審議するもの)、「記載延期」(より綿密な調査や推薦書の本質的な改定が必要なもの)、「不記載」(記載にふさわしくないもの)の4区分。本拠地はパリ。は6月、日本政府に伝えた「情報照会」勧告で、景観を損ねる洋上風力発電施設の建設を防ぐため、構成資産「...