
柏崎刈羽原発の6、7号機
東京電力ホールディングスの小早川智明社長が7月27日、柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。が立地する新潟県柏崎市を訪れ、柏崎市の桜井雅浩市長が柏崎刈羽原発再稼働東京電力福島第1原発事故を踏まえ、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。新潟県、柏崎市、刈羽村は県と立地2市村が「同意」する地元の範囲だとしている。の条件の一つとして東電に求めている廃炉計画の明確化について「検討しなければいけない気持ちはあるが、まだ社内で判断できているわけではない」と語った。
桜井市長は2019年11月に小早川社長に要望書を渡し、再稼働の条件として1基以上の廃炉計画の明確化など7項目を求めていた。8月頭までに小早川社長と面会し、...
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