新たに見つかった吉田東伍の研究ノート。ツベタ遺跡の出土品の形状などがつづられている
新たに見つかった吉田東伍の研究ノート。ツベタ遺跡の出土品の形状などがつづられている
新たに見つかった吉田東伍の研究ノート

 新潟県阿賀野市出身の歴史地理学者で、全国約4万1000項目の地名を網羅した「大日本地名辞書」を著した吉田東伍(1864〜1918年)による遺跡研究の草稿が新たに見つかった。1886年に東伍が、阿賀野市安田地区にある縄文時代の遺跡を発見した後にまとめた研究ノートとみられる。専門家は「新潟県の考古学史を知る上で貴重な資料」としている。

 東伍は、阿賀野市保田の裕福な農家の三男として生まれた。13歳で学校を退学してから独学を続け、大日本地名辞書をはじめとした多くの著作を残した。

 「ツベタ発見古代土器説」と題された草稿は、こうぞ紙6枚に旧仮名遣いの約3100文字の毛筆でしたためられている。2023年、...

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