柏崎刈羽原発6号機、7号機
柏崎刈羽原発6号機、7号機

 東京電力は8月8日、新潟県の柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。7号機で保管している使用済み核燃料原発で一度使用した燃料。原発の燃料は原料であるウラン鉱石を加工し、焼き固めた「ペレット」と呼ばれるものの集合体で、使用後も見た目や形は使用前と変わらない。使用済み核燃料の中にはウランやプルトニウムなどのまだ燃料として使える資源が95~97%残っているとされる。380体を、2024年度中に柏崎刈羽原発3号機に輸送すると発表した。柏崎市の桜井雅浩市長は、東電が再稼働東京電力福島第1原発事故を踏まえ、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。新潟県、柏崎市、刈羽村は県と立地2市村が「同意」する地元の範囲だとしている。を目指す6、7号機の使用済み核燃料について、貯蔵率を「おおむね80%以下にすること」を再稼働に同意する条件にしており、今回の輸送で7号機の貯蔵率は約97%から約83%に減少する。

 東電は再稼働に向け、2020年度に7号機の使用済み核燃料380体を2号機に輸送する計画を立てていたが、テロ対策の不備など一連の問題が発覚し、実施時期を未定としていた。

 7号機からの輸送により、3号機の貯蔵率は約71%から約86%に増加する。...

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