
受賞者発表の記者会見に出席した(左から)グントゥール・ヴェンカタ・スバラオさん、八丁信正さん、別府茂さん、新谷梨恵子さん=新潟市役所
食と農業分野の発展に貢献した個人、団体を顕彰する「佐野藤三郎記念 第8回食の新潟国際賞」の大賞に、農業の環境負荷低減に貢献したグントゥール・ヴェンカタ・スバラオさん(64)=茨城県=、除草剤の発がん性を巡り、優れた調査報道を行ったケイト・ケランドさん(54)=英国=が選ばれた。
賞を運営する「食の新潟国際賞財団」が発表した。
スバラオさんは、土壌からの温室効果ガス排出抑制につながる物質が、特定の植物の根から出ることを世界で初めて発見。抑制効果の高い小麦の品種改良を行った。ケランドさんはロイター通信の記者時代、特定の除草剤の発がん性を評価した研究者について、科学的根拠を無視していたことを、裁判...
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