
備蓄意識の高まりや簡単に食べられる食品へのニーズを背景にパックご飯が売れている。食生活に定着し市場は広がる傾向で、米どころの新潟県内でもメーカーが増産して需要拡大に応える。オーダーメードのパックご飯を製造する企業への引き合いも急増。ラインアップが拡充し、競争が激しくなる中、各社は「コメ王国」の強みを生かして需要の取り込みを図っている。(報道部・萩野玲子)
メーカーなど18社・団体が加盟する全国包装米飯協会(新潟市中央区)の調べでは、無菌包装米飯とレトルト米飯を合わせた2023年のパックご飯の生産量は約20万8千トンだった。調査を始めた15年比で約1・7倍に伸びた。
会長を務めるサトウ食品(新...
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