バブル経済全盛期、多くの老若男女でにぎわっていた新潟市中央区古町地区の地下商店街「西堀ローサ」。広場の中央で鮮やかなドレスに身を包み、ショパンの「ノクターン」をピアノで弾く1体の人形がいました。その名もロザーナ。「夢の少女」とまで呼ばれ古町活性化への期待を一身に浴びた機械仕掛けの人形でしたが、2007年に忽然と姿を消しました。今は一体どこにいるのか。記者が追いました。

 かつては官民一体のまちづくりという点で新潟唯一の成功例とも言われた「西堀ローサ」。鉄道駅と直結しない全国的に珍しい地下街は、若者を中心ににぎわったバブル期を越えて長い低迷に陥ります。さまざまな施策や行政の支援もありましたが、結局、2025年3月31日で全テナント退店、営業終了。48年の歴史が一つの区切りを迎えます。昨年掲載されたこの記事は、人形の存在を通して、古町に咲いた一輪のバラ(ローサ)の歴史を振り返りました。節目の今、再び開花する時への期待を込めて読んでいただけたら思います。

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【完結編】ついに判明!衝撃の真実…