
能登半島地震の対応を検証するために開かれた会議=9月30日、新潟市役所
能登半島地震2024年1月1日午後4時10分ごろに発生した石川県能登地方を震源とする地震。逆断層型で、マグニチュード(M)7.6と推定される。石川県輪島市と志賀町で震度7を記録し、北海道から九州にかけて揺れを観測した。気象庁は大津波警報を発表し、沿岸部に津波が襲来した。火災が相次ぎ、輪島市では市街地が広範囲で延焼した。での初期対応を検証する会議が9月30日、新潟市役所で開かれた。市の対応や市民の避難行動を検証した報告書案では、発災当初被害状況の把握が進まなかったことや、市民へのきめ細かな情報発信が不足していたことなどの課題や今後の改善策を提示した。
検証会議は今回の地震を踏まえ、防災力の向上に生かそうと、市幹部らをメンバーに5月に発足。内部での検証に加え、市内8区で自治協議会の委員らから意見を聞いたり、市民アンケートを行ったりしてきた。
報告書案では被害情報の収集について、速やかな収集体制が不足していたとし、今後、SNSなどを活用し、職員や市民から被害状況を直接集める仕組みづくりを検討するとし...
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