
2024年1月1日の能登半島地震2024年1月1日午後4時10分ごろに発生した石川県能登地方を震源とする地震。逆断層型で、マグニチュード(M)7.6と推定される。石川県輪島市と志賀町で震度7を記録し、北海道から九州にかけて揺れを観測した。気象庁は大津波警報を発表し、沿岸部に津波が襲来した。火災が相次ぎ、輪島市では市街地が広範囲で延焼した。から、11月1日で10カ月がたった。液状化現象水分を多く含んだ砂質の地盤が、地震による強い揺れで液体のように流動化する現象。地表に水や砂が噴出したり、地盤が沈下したりする。土管やマンホールが浮き上がることもある。埋め立て地や干拓地など、緩い砂質で地下水位が高い場所で起こりやすい。条件を満たせば内陸でも発生する。1964年の新潟地震では橋や鉄筋コンクリートの建物といった大型構造物が崩れ、対策工法の開発が進むきっかけになった。阪神大震災や東日本大震災でも発生した。の被害が生じた新潟市西区寺尾、善久の両地区で、新潟日報社が生活再建意識アンケート調査を実施した。アンケートでは、敷地から家屋の基礎、内外装、上下水道に至るまで多岐にわたる被害の実態が明らかとなった。家屋の修復について7割超の世帯が実施する方針である一方、多額の費用に対する不安感が浮かび上がった。家屋周辺の道路の修繕が進まないなどとして、行政への不満ものぞく。先行きへの懸念から健康被害を訴える声も目立った。
アンケートで「住宅・敷地への被害があった」と回答...
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