
柏崎刈羽原発の避難路などについて意見を交わした知事と市町村長との懇談会=11月21日、出雲崎町
新潟県の花角英世知事と長岡、柏崎など6市町村の首長の懇談会が11月21日、出雲崎町で開かれた。東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。の事故時の避難路や地域医療、地域交通などを巡り議論を交わした。避難路の除雪体制について、花角知事は「消雪パイプなども含めて除雪体制を強化していく。国へも要望している」などと述べた。
花角知事のほか、長岡、柏崎、小千谷、見附、出雲崎、刈羽の6市町村長が参加。懇談会は冒頭を除き、非公開で行われた。
懇談で柏崎市の桜井雅浩市長は原発の再稼働東京電力福島第1原発事故を踏まえ、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。新潟県、柏崎市、刈羽村は県と立地2市村が「同意」する地元の範囲だとしている。を巡り「あくまでも法に基づく、合理的な判断をお願いしたい」と、花角知事に再稼働の判断を迫ったという。
終了後、報道陣の取材に応じた花角知事は「これま...
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