能登半島地震2024年1月1日午後4時10分ごろに発生した石川県能登地方を震源とする地震。逆断層型で、マグニチュード(M)7.6と推定される。石川県輪島市と志賀町で震度7を記録し、北海道から九州にかけて揺れを観測した。気象庁は大津波警報を発表し、沿岸部に津波が襲来した。火災が相次ぎ、輪島市では市街地が広範囲で延焼した。の発生から12月1日で11カ月。新潟日報社が液状化水分を多く含んだ砂質の地盤が、地震による強い揺れで液体のように流動化する現象。地表に水や砂が噴出したり、地盤が沈下したりする。土管やマンホールが浮き上がることもある。埋め立て地や干拓地など、緩い砂質で地下水位が高い場所で起こりやすい。条件を満たせば内陸でも発生する。1964年の新潟地震では橋や鉄筋コンクリートの建物といった大型構造物が崩れ、対策工法の開発が進むきっかけになった。阪神大震災や東日本大震災でも発生した。被害を受けた新潟市西区寺尾、善久の両地区で実施した生活再建意識アンケートでは、転居に関して回答した522世帯のうち38世帯(7・3%)が「考えている」と回答した。両地区は地震前と比べた人口減少率が9%超に達しており、さらなる人口減につながる恐れがある。回答では「住み慣れた土地を離れたくない」「再び液状化するのが怖い」との声も目立ち、住まいを移すか残るかで揺れる住民の心情もにじむ。

 アンケートでは転居について、「考えていて方針が決まっている」と答えたのが12世帯、「考えているが、方針は決まっていない」としたのが26世帯だった=下記グ...

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