
高橋酒造の事業を承継し、新たな酒造りを始める青木里沙社長(右)と杜氏の阿部龍弥さん=長岡市地蔵1
創業160年以上の歴史を持つ新潟県長岡市地蔵1の酒造会社「高橋酒造」の事業を、山形県の酒蔵で勤務した経験のある青木里沙さん(38)が承継し、社長に就任した。杜氏(とうじ)らを迎え、12月から30代が中心の新体制となった。今後社名と銘柄も一新する。「地域に愛される蔵にし、若い世代に酒造り文化を伝えていきたい」とする。
高橋酒造は「長陵」「八一」などの銘柄で、県内を中心に親しまれてきた。安政年間(1854〜60年)の創業と伝わり、大正時代に建てられた赤れんがの蔵と煙突は、国の登録有形文化財になっている。
10年以上前に、創業家から引き継いだ埼玉県の酒造会社が親会社となった。近年は日本酒離れや新型...
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