
東京商工リサーチが1月14日に発表した2024年の企業倒産(負債額1千万円以上)は前年比15・1%増の1万6件となり、13年以来11年ぶりに1万件を超えた。増加は3年連続。うち1万4件が中小企業で円安によるコスト高騰や人手不足が経営を圧迫した。倒産件数は多くの地域や業種で拡大。2年連続で北海道から九州までの全9地区で前年を上回った。北陸では24年1月の能登半島地震の影響で27・5%増の204件と大幅に増えた。
2025年の企業倒産については、金利の上昇基調を背景に「厳しさが増す可能性が高い」として24年の件数を上回る公算が大きいと予測した。
2024年の負債総額は2・4%減の2兆3435億円...
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