液状化現象で砂が吹き出した住宅地=2024年3月、糸魚川市中央1
液状化現象で砂が吹き出した住宅地=2024年3月、糸魚川市中央1

 新潟県糸魚川市は3月4日、能登半島地震2024年1月1日午後4時10分ごろに発生した石川県能登地方を震源とする地震。逆断層型で、マグニチュード(M)7.6と推定される。石川県輪島市と志賀町で震度7を記録し、北海道から九州にかけて揺れを観測した。気象庁は大津波警報を発表し、沿岸部に津波が襲来した。の際、糸魚川市中央地区の糸魚川駅南側エリアなどで発生した液状化水分を多く含んだ砂質の地盤が、地震による強い揺れで液体のように流動化する現象。地表に水や砂が噴出したり、地盤が沈下したりする。土管やマンホールが浮き上がることもある。埋め立て地や干拓地など、緩い砂質で地下水位が高い場所で起こりやすい。条件を満たせば内陸でも発生する。1964年の新潟地震では橋や鉄筋コンクリートの建物といった大型構造物が崩れ、対策工法の開発が進むきっかけになった。阪神大震災や東日本大震災でも発生した。被害の調査結果を明らかにした。過去に工場の跡地や田んぼであることが分かり、「宅地化する際の埋め土が原因で、液状化が発生した可能性が推測される」とした。

 3月4日の糸魚川市議会建設産業常任委員会で説明。市によると、ボーリング調査などの結果では、地区全体としては液状化の可能性が低いと判断される地域だった。ただ...

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