
油圧ジャッキを使い、傾いた住宅の修復工事を行う髙辰組=新潟市西区寺尾東3
能登半島地震の復旧が進む中、傾いた住宅を解体せずに修復する技術を持つ建設業の髙辰組(新潟県南魚沼市新堀)に、液状化の被害を受けた新潟県内外の被災者から修復依頼や問い合わせが相次いでいる。髙辰組の髙橋辰夫代表取締役(57)は「東日本大震災の時も泊まりがけで工事をしてきた。災害復興はうちの会社の使命だ」と話す。
髙辰組は1977年に創業。リフォームや基礎工事などのほか、いずれも建物を解体せずに、別の場所に移動させる「曳家(ひきや)」工事や、傾きを修復する「建て起こし」工事などを専門とする。
高い技術を持つ髙辰組には、全国から工事の依頼が舞い込む。特に地震や水害などの災害復旧を多く手がけ、東日本大...
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