花角英世知事(右)に能登半島地震の災害対応に関する報告書を提出する関谷直也座長=3月6日、県庁
花角英世知事(右)に能登半島地震の災害対応に関する報告書を提出する関谷直也座長=3月6日、県庁

 能登半島地震を踏まえた課題を有識者で検証する新潟県の「防災対策検討会」の関谷直也座長(東大大学院教授)は3月6日、県庁で花角英世知事と面会し報告書を提出した。到達時間が早い日本海側の津波の特徴を踏まえた住民への情報周知などを求めた。関谷座長は過去の災害の課題が繰り返されたとして「新しい問題は一つもない」と総括し、過去に学ぶ重要性を訴えた。

 能登半島地震では、津波浸水想定区域外の住民が車で避難した例も多く、本来避難すべき沿岸部の住民が渋滞に巻き込まれた。報告書では、太平洋側と比べて津波の到達時間が早いことや浸水想定について住民の理解を深める重要性を指摘。徒歩避難を原則としつつ、車避難は地域に応...

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