
東京電力柏崎刈羽原発などについて質疑があった柏崎市議会2月定例会議の一般質問=3月6日、柏崎市議会
東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に全ての審査に「合格」したが、安全対策を施している最中で、再稼働していない。のテロ対策施設の工事完了時期が遅れることについて、新潟県柏崎市の桜井雅浩市長は、市議会2月定例会の本会議で市民からの手紙を引用した上で、強い不満を示す場面があった。
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星野幸彦市議(社会クラブ・柏崎のみらい連合)は、政府が閣議決定した第7次エネルギー基本計画に関する認識を質問した。桜井市長は柏崎刈羽原発6、7号機の再稼働東京電力福島第1原発事故を受け、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。新潟県、柏崎市、刈羽村は県と立地2市村が「同意」する地元の範囲だとしている。の価値を認める一方、1〜5号機の廃炉計画を求めるとする従来の考えを強調した。
桜井市長は「全ての廃炉でなく、いくつかは再稼働という流れになるだろう」と語り「既存の原発を活用しながら徐々に、確実に減らすべきとの考え方に変わりはない」とした。
桜井市長は質問に答...
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