
訓練用ケージに放されるトキ=3月11日、佐渡市新穂正明寺(環境省提供)
環境省は3月11日、5月下旬に予定されている第32回放鳥に向けたトキの訓練を、佐渡トキ保護センター野生復帰ステーション(新潟県佐渡市新穂正明寺)で開始した。2026年に控える石川県での本州初放鳥に向け、例年より少ない10羽のトキが訓練用ケージに放された。
10羽の内訳は、雄4羽と雌6羽。いずれも1歳で、遺伝的多様性などを考慮し選んだ。島内ではまだ野生下での繁殖が確認されていない、18年に中国から提供された楼楼(ロウロウ)と関関(グワングワン)の系統も含まれており、来春以降の繁殖が期待されている。
26年に石川県で実施する放鳥に向けて個体数を確保するため、1回あたり15羽程度だった羽数を10羽...
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