
環境省は2月14日、本州で初めてとなるトキの放鳥を2026年6月ごろに石川県の能登地域で行う方針を決めた。専門家検討会で了承された。佐渡市で訓練した最大20羽を放つ。能登半島地震からの復興を後押しする狙いもある。
石川県は昨年6月に策定した復興プランに「トキが舞う能登の実現」を盛り込み、トキを復興のシンボルと位置付けている。能登地域では1970年に本州最後のトキが捕獲され、2008年に佐渡で放鳥が始まってからも、たびたび飛来が確認された。環境省は、餌場となる水田環境などが「佐渡島と比較しても遜色ない」と評価した。
浅尾慶一郎環境相は14日の閣議後会見で「環境整備などに取り組んできた、地域の方々の尽力が実り、復興の後押しとなることを期待している」と述べた。
放鳥するのは、...
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