3月末のオープンを目指す「旅荘あさひ荘 Casa ORITO」=佐渡市相川下戸村
3月末のオープンを目指す「旅荘あさひ荘 Casa ORITO」=佐渡市相川下戸村

 世界文化遺産「佐渡島(さど)の金山」で注目が集まる新潟県佐渡市相川地区に新たな宿泊施設が開業する。3月末のオープンを目指すのは「旅荘あさひ荘 Casa ORITO(カーサオリト)」(相川下戸村)。2024年秋にUターンした女性が手がけており、自身のお気に入りの一つ、相川の夕日を来訪者にも伝えたいと高台に構えることを決めた。

 「カーサ」は木造2階建てで、駐車場を含む敷地面積は約550平方メートル。シングル6室、ツイン1室、10畳の和室1室があり、15人ほどが滞在できる。ほとんどの部屋から、相川の町並みや海を見渡せる。

 周辺には飲食店やコンビニなどがある。観光スポットの「史跡佐渡金山」や「北沢浮遊選鉱場跡」にもアクセスしやすい。

 カーサを営むのは、車で数分の場所にある「旅荘あさひ荘本店」(相川江戸沢町)で女将(おかみ)を務める中村邦枝さん(81)の次女、髙嶋かおりさん(53)。

 相川地区で生まれ育ち、進学で島を離れた髙嶋さんは、関西で百貨店の通販に関わる食品のバイヤーを20年近く務めたほか、帝国ホテルで勤めた経験もある。「これまでの仕事の経験も生かして、楽しみながらできることをしたい」と開業を決めた。

 本店はビジネス利用や男性客が目立つ。カーサではより幅広い客層を受け入れていく考えだ。素泊まりや2食付きなどのプランを用意し、料金は大人1泊素泊まりで8000円からを検討...

残り121文字(全文:747文字)