
高温耐性の極早生米の苗=24日、柏崎市
2026年産からの一般栽培と販売を目指している高温に強い「極早生(ごくわせ)米」を普及させるため、県は今年、県内13カ所に展示用の田んぼを設ける。近年、猛暑による品質や流通量の低下が課題となる中、暑さに強いコメの栽培は品質や供給の安定につながると期待される。県は生産者に極早生米の栽培現場を見てもらうことで26年産からの作付けを促したい考え。展示場所の一つ、柏崎市では28日に田植えが予定されている。
高温耐性の極早生米は8月中に収穫が可能で、中生(なかて)のコシヒカリなどと作期を分散できる。食味はこしいぶき並みに優れ、高温耐性は新之助並みの「強」、草丈が短く倒伏に対しては「やや強」と評価されている。県は主力品種の一つに育て、農家の経営安定化につなげたい考えだ。
県は農家の協力を得て、村上や新潟、南魚沼、佐渡など県内11の地域振興局管内に展示用の田んぼを設置。巻と三条では、田植えをした場合と比較するため、種もみをじかにまく「直播(ちょくは)」をした田んぼも用意する。生産者に生育状況などを見てもらう研修会を開催する振興局もある。
柏崎市では、...
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