山梨県は全国で最多のワイナリーが立地し、日本ワインの生産量でトップを走る。一大集積地として、産官学を挙げて品質やブランド力の向上にも取り組んできた。日本ワイナリー協会(東京)の理事を務める山梨県ワイン酒造組合(甲府市)の有賀雄二会長(70)に長年の振興策とその成果、日本ワインの展望を聞いた。(報道部・平賀貴子)

 

 -山梨県内のワイナリーや組合の現状は。

 「県内103ワイナリーのうち、98が県ワイン酒造組合に加盟している。組合では小規模ワイナリーの支援事業、輸出支援などにより、ブランド化を推進している。県内各地にワイナリーの団体もあり、定期的に研修会や鑑評会を開催するなど品質レベルを上げようと取り組んでいる」

 -具体的にどんな取り組みがありますか。...

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