一着を立体的に編み上げる無縫製編み機=見附市新町2

 創業190年を超える丸正ニットファクトリー(見附市新町2)は、無縫製で一着丸ごと編み上げる製法「ホールガーメント」で業界をリードする。一貫生産と企画提案力を生かし、相手先ブランドによる生産(OEM)を中心に事業を展開。自社ブランドにも磨きをかけ、海外展開を視野に入れる。

 1832(天保3)年、佐野庄右衛門が織物業として創業。織物、撚糸(ねんし)を手がける繊維メーカーとして成長し、1982年にニット製造に転換した。

 丸正ニットの強みは、約50台の無縫製編み機を有することだ。全国で先駆けて、2004年に導入した。身頃、袖、襟などパーツごとに編む成型編みなどと比べ、複雑なデータ作成が必要だが、ノー...

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