経済や暮らしを支えている新潟県企業を業界ごとに紹介するシリーズ。今回はワイン醸造に取り組む県内企業に迫ります!新潟市西蒲区の「カーブドッチ」など新潟県内のワイナリーをご紹介します。

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◆モデルは米国の「ナパバレー」

新潟市西蒲区のカーブドッチ

 角田山の麓にレストランや宿泊施設、温泉などを備えた滞在型のワイナリーとして、県内外から大勢が訪れる人気のスポットだ。

 株式会社「欧州ぶどう栽培研究所」として1992年に創業。ワイン事業を核にレストランやウエディング事業、ソーセージやパンの製造、温泉宿泊施設「ヴィネスパ」など多彩なサービスを展開してきた。

カーブドッチのイベント「ヴィンヤーズフェスタ」。ワインにぴったりの料理も提供

 創業者が思い描いた将来像は、米国のワイン産地「ナパバレー」だ。ワイナリーのほか、ショッピングモールなどさまざまな施設が集積する観光地として知られ、現在のカーブドッチの姿と重なる。

カーブドッチのワインショップ。20~30種類のワインを販売している

 94年に入社し、草創期を知る今井卓(たかし)社長(57)は...

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