
大手アパレルなどから注文を受け、相手先ブランドによる生産(OEM)のニット産地として発展した五泉市で、高橋ニット(五泉市泉町2)はいち早く自社ブランドを立ち上げ、独自の顧客層を拡大してきた。百貨店やセレクトショップで扱われるハイブランドの要求に応える技術力を背景に、インターネット販売、工場直結の直営店開設などで積極的に仕掛けている。
1960年、「高橋メリヤス」としてスタートした。72年に工場が完成し、現社名に変更。主に女性向けの衣類を手がける。かつてはOEM100%で、バブル期まで海外の有名ブランドとのライセンス契約や首都圏からの受注などで売り上げを伸ばした。だが90年代初頭にバブルが崩壊...
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