6年ぶりに護国神社に参拝した出雲崎町遺族会=6月24日、新潟市中央区
6年ぶりに護国神社に参拝した出雲崎町遺族会=6月24日、新潟市中央区

 戦後80年を迎える中、出雲崎町遺族会が24日、戦没者をまつる新潟市中央区の護国神社を6年ぶりに参拝した。戦争で親族を失った遺族は「悲惨な戦争を二度と繰り返してはならない」と誓った。

 出雲崎町遺族会の護国神社参拝は、新型コロナウイルス禍で中断したままになっていた。会員の高齢化が進んでいるが「会員が一人でも残っているうちは参拝を続けたい」と再開にこぎつけた。

 会員数は年々減少し、4月時点で42人。その上、大半は高齢で、遺族会の活動に参加できない状況だという。24日は遺族会の3人が参列し、神事で父や叔父の名前が呼ばれると、深く頭を下げた。

 父親を亡くした棚橋二三男さん(83)は「いまだに戦争がなく...

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