農林水産省北陸農政局(金沢市)の局長に7月1日付で就任した植野栄治氏(58)が17日、新潟県庁で会見した。北陸農政局の最重要課題として、地震と豪雨で被災した石川県能登地方の農地の復旧を挙げた。全国有数の米どころである本県などで、生産現場の規模拡大やコスト削減への支援にも取り組むとした。

 コメに関し、店頭価格高騰の要因を検証する一環として流通構造の可視化に向けた調査に取り組んでいるとした。備蓄米放出による価格高騰対策に触れ、「生産者と消費者が納得できる価格を目指していく」と農水省の方針を述べた。生産現場の実感とのかい離から作況指数の公表が今秋から廃止されるが、収穫量調査は継続するとした。

 農業...

残り106文字(全文:406文字)