
硫黄島の地図を指し示す島田幸男さん=村上市
第2次世界大戦において国外や沖縄、硫黄島で亡くなった「海外戦没者」の遺骨収集が、戦後80年を経てもなお途上にある。対象の半数近い約112万柱は今も現地で眠る。国は集中実施期間を設けて促進を図るが、終わりは見えない状況だ。収集事業に参加する県内の遺族は「全ては難しくても、できるだけ集めたい」と実感を込める。
収集事業を担う厚生労働省によると1月末現在、海外戦没者約240万柱のうち、収容された遺骨は約128万柱で、未収容は約112万柱に上る...
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