
パスタやそうめんに漬物を合わせて-。ニンニク漬けなどで知られる片山食品(新発田市)は、交流サイト(SNS)を通じて自社商品を使ったアレンジレシピを発信している。米価高騰やコメ離れなどで業界に逆風が吹く中、「ご飯のお供」という従来の枠組みから脱却し、漬物の新規需要の掘り起こしを狙う。

片山食品は、1998~2010年に3期にわたり新発田市長を務めた故片山吉忠さんが、1962年に設立した。キュウリやナスを漬けたピリ辛の「朝鮮漬け」を、ごま油でまろやかに仕上げた商品がヒット。80年代には「みそかつおにんにく」などを発売し、成長軌道に乗せていった。
売上高の40%強を占めるニンニク製品の原料は、中国...
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