
文学者らと戦争について講演する立命館大の小関素明教授=柏崎市諏訪町
戦時中、多くの文学者らがなぜ戦争を賛美し、世論を喚起したのかを解説する講演会が柏崎市のドナルド・キーン・センター柏崎で開かれた。立命館大学の小関素明教授(63)が作家の心情を説明し、背景にある戦争の異常性を指摘した。
『文学者たちの「大東亜戦争」』と題し、ブルボン吉田記念財団が8月上旬にに主催、約50人が参加した。
小関教授は1941年12月に閣議決定された「大東亜戦争」名について、歌人の斎藤茂吉が「日本語のひびき大なるこの語感聴け」と紹介するなど「国民的な高揚、熱量を生んだ。文化・思想を含んだ英米への挑戦になった」とした。
さらに、天皇の「開戦の詔書」が作家、知識人に影響したと説明。「歴史...
残り281文字(全文:581文字)
























