モニターに映るほ場の様子を説明するアシスト二十一の木村清隆社長=新発田市
モニターに映るほ場の様子を説明するアシスト二十一の木村清隆社長=新発田市

 新発田市の農業生産法人「アシスト二十一」の事務所。設置されたモニターには、ほ場の衛星画像データが映し出されていた。ドイツの総合化学メーカーが開発した農作物栽培管理支援システムの画面だ。(8回続きの8)

 モニター上のほ場は色分けされ、その土地が稲を育てる力を示す「地力」や、稲の育ち具合のレベルがひと目で分かる。アシスト二十一ではこの情報をドローンやトラクターに読み込ませ、機械自体がほ場の状況に合わせて自動調整しながら肥料をまく。必要最小限の肥料で生育のムラなく育てられるため、より効率的に収量を上げられる。

 アシスト二十一は最新技術てんこ盛りの農業を展開する、県内随一の「スマート農家」だ。

 木村清隆社長(44)は「今やドローンを使うぐらいのことは、...

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