
若手が水俣病を語り合う場をつくろうと結成された「阿賀と生きる会」のメンバー。左が沼田梓さん=新潟市中央区
新潟水俣病の記憶と教訓を次世代につなごうと、20〜40代の男女が市民団体「阿賀と生きる会」を立ち上げ、活動を始めた。「若い世代が水俣病について考える場をつくろう」-。横浜市から阿賀野市に移住した介護士、沼田梓さん(40)らが中心となり結成した。8月から9月にかけ映画の上映会を開催。今後も読書会や食事会を通じて語り合いの輪を広げようと構想を温めている。(報道部・今井かおり)
結成の背景には、これまで新潟水俣病の被害者支援に加え、映画などを通じて阿賀野川流域の文化や記憶を伝える活動を続けてきた旗野秀人さん(75)=阿賀野市=から学んだことを...
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