日経平均株価が4万8千円台に達した。自民党総裁選明けの6日は一時上げ幅が2300円超と急騰し、7日も続伸。高市早苗政権の誕生を見越して、積極財政により景気が下支えされるとの見方が広がった。同じく積極財政を主張する国民民主党との連立が取りざたされていることも支援材料になっているようだ。

 もともと割安だった日本株が、円安で外国人投資家にとって一段とお買い得になっている面もあろう。年初から実に約9千円の上昇で5万円の新たな地平もうかがう勢いだが、上がり方があまりにも急すぎる。熱はやがてさめて沈静化するだろうが、さめ方が問題だ。調整局面の中で穏当に落ち着きどころが見いだされればいいが、バブルは一気に...

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