
東京電力柏崎刈羽原発の6、7号機
東京電力は9日、柏崎刈羽原発柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は主に関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に、6号機は2025年に全ての審査に「合格」した。7号機は2024年6月に技術的には再稼働できる状況が整った。6号機の再稼働カ東京電力福島第1原発事故を受け、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。新潟県、柏崎市、刈羽村は県と立地2市村が「同意」する地元の範囲だとしている。に向けた技術的な準備が、10月下旬にも整う見通しを示した。8月に見つかった制御棒に関する設備の異常への追加対応で、9月25日に示した「10月中旬」の見通しから1週間程度遅れる見込み。当初は8月の準備完了を目指していた。
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制御棒は原子炉に入れ、炉の出力を調整する重要設備。制御棒205本のうち1本が、原子炉に挿入した状態から引き抜けなくなる異常が見つかっていた。
東電は9日の定例記者会見で、...
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