インタビューに答える陸上女子やり投げの北口榛花=2日、東京都内
インタビューに答える陸上女子やり投げの北口榛花=2日、東京都内
インタビューに答える陸上女子やり投げの北口榛花=2日、東京都内
陸上世界選手権東京大会の女子やり投げ予選での北口榛花の2投目=9月19日、国立競技場
陸上の世界選手権女子やり投げ予選で、所属先の応援団など大観衆に見守られて投てきする北口榛花=9月19日、国立競技場
陸上の世界選手権東京大会女子やり投げ予選で2投目を終え、天を仰ぐ北口榛花=9月19日、国立競技場
陸上の世界選手権東京大会の女子やり投げ予選で3投目を終え、うつむく北口榛花=9月19日、国立競技場
陸上の世界選手権東京大会の女子やり投げ予選を終え、涙ながらに引き揚げる北口榛花=9月19日、国立競技場

 「一生に一度」の舞台で悔しさを味わっても、芯の強さは変わらない。陸上女子やり投げで昨夏のパリ五輪覇者の北口榛花(27)=JAL=は、9月の世界選手権東京大会で予選落ち。6月に右肘に炎症が起き、何とか出場に間に合わせたが、その歩みには大きな不安が伴った。苦悩のシーズンを、五輪女王はどう戦ったか―。単独インタビューで迫った。(聞き手 共同通信・山本駿)

 

 右肘を痛めたのは6月24日のチェコ・オストラバでの国際大会だった。それまでも体調不良、左足首の捻挫などで苦戦しながら、今季一番の状態で臨み、1投目から63メートル88をマークしトップに立った。

 

 「実は2年前ぐらいから両アキレス腱を痛めていたが...

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