体調不良で「宮里藍インビテーショナルSUNTORY」2日目に来場できなかったため、オンラインで取材に応じた宮里藍さん=9月27日
体調不良で「宮里藍インビテーショナルSUNTORY」2日目に来場できなかったため、オンラインで取材に応じた宮里藍さん=9月27日
競技スタート前のジュニア選手を笑顔で送り出す宮里藍さん(右)=9月28日、宇都宮市サンヒルズCC
選手のティーショットを熱心に見守る宮里藍さん(左)=9月28日、宇都宮市サンヒルズCC
最終ホールで競技を終えた選手に声をかける宮里藍さん(左)=9月28日、宇都宮市サンヒルズCC

 例えば、羽田空港のコンコースは女子プロゴルファーたちの笑顔が輝くバナーに彩られ、テレビでは女子ゴルフに特化した地上波のレギュラー番組もある。女子ゴルフの盛り上がりはすっかり定着。源をたどっていくと、全てこの人に行き当たる。

 宮里藍さん。2003年、宮城・東北高3年時にプロツアーで優勝し、明るいキャラクターで“藍ちゃんフィーバー”を巻き起こした。月日は流れ、6月で40歳となった。長い年月の間に引退も頭をよぎった大スランプや、泥沼からの脱出―。今だから明かされる逸話は尽きず、現在の大切な活動につながっている。人生観の変化に、後輩たちへの温かいまなざし。最新の単独インタビューも交え、1児の母でもあ...

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