「作品制作だけでなく販売にも頭を働かせないといけないですね」と話す相波エリカさん
 「作品制作だけでなく販売にも頭を働かせないといけないですね」と話す相波エリカさん
 「作品制作だけでなく販売にも頭を働かせないといけないですね」と話す相波エリカさん
 作品の前に立つ相波エリカさん

 若き芸術家の才能発掘を目的とした展覧会「アートアワードトーキョー丸の内 2025」でグランプリに選ばれた相波エリカさん。「自分の絵は今の時代に合っているのかなと日頃から自問自答して制作していた。受賞はとても不思議です」

 受賞作は、虚構と現実の間の葛藤がテーマ。東京・新橋の駅前のビルにあるゲームセンターをモデルに、機械を前にゲームに興じる人々の姿を描いた。日常の風景を描きながら、非現実感が漂う幻想的な作品だ。

 日常の中に急に現れる異様な空間が好き。「今はインターネットや人工知能(AI)を通じて現実とバーチャルの世界の境界が曖昧になっている。自分にとっては、現実にあるものが大切だという思いを込め...

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