
かやの元になるススキの長さをそろえるかやぶき職人の橋本和明さん=柏崎市高柳町荻ノ島
県内には人々の暮らしや地場の産業を支えるあまたの職人がいる。連綿と受け継がれた技術を次代につなごうと、日々工夫を凝らしながら、奮闘を続けている。今に息づく伝統工芸などの担い手を紹介する。
かやの束を一つ一つ丁寧に積み上げ、伝統的なかやぶき屋根を作っていく。かやぶき屋根の民家や宿泊施設などが立ち並ぶ柏崎市高柳町荻ノ島で、住民でもある橋本和明さん(30)はかやぶき職人を務める。集落をはじめ、県内の民家や神社のふき替えを担う。大阪生まれで、荻ノ島の美しい景観や人々の姿に魅せられ、大学卒業後の2017年に移住した。かやぶき文化を未来につないでいこうと励んでいる。
荻ノ島集落は山間部にあり、...
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