【安倍氏銃撃初公判】死刑求刑、回避で攻防

　安倍晋三元首相を銃撃、殺害した山上徹也被告に対する裁判員裁判が２８日、奈良地裁で始まった。武器等製造法違反の成立など事実関係について一部争いはあるものの、被告による銃撃、殺害という基本的事実関係について争いはなく、今後の大きな焦点は被告に対する量刑がどうなるかということになる。

　第１回公判における冒頭陳述で、検察側は▽参院選の応援演説の最中に、白昼堂々、衆人環視の中、殺害するという戦後史において前例を見ない極めて重大な結果、社会的反響をもたらした▽他の聴衆らの生命などにも被害が出かねない計画的で高い危険性を持つ犯行態様である▽犯行は旧統一教会に対する注目を集め批判を高めるためだけに企てた―な...