3年ぶりに例年のコースで開催された柏崎潮風マラソン。海岸線をランナーたちが駆け抜けた=新潟県柏崎市鯨波2(長岡支社・富山翼撮影)

 「『潮風』ではなく、『山岳』マラソンの間違いでは」。長い長い坂道の途中、軽い気持ちで参加したことを後悔した。しかしながら、沿道の応援が背中を押してくれる。

 新型コロナウイルスの影響で中止が続いていた柏崎潮風マラソンが5月15日、3年ぶりに開催された。潮風香る美しい海岸線が魅力のコースかと思いきや、さにあらず。

 名前とは裏腹に、ランナーを待ち受けるは最大高低差約100メートルの激しいアップダウン、趣向を凝らした応援…。海あり、山ありの走り応えたっぷりの大会だ。

 4月に柏崎に赴任した記念にと、ハーフの部に申し込んだ記者(28)。コース攻略のポイントを実行委員会の新部(にべ)絵里子さん(46)に聞...

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